アルコール依存症からの回復

アルコール依存症からの回復のステップ

12&12~ステップ9~

その人たちや他の人を傷つけない限り
機会あるたびに
その人たちに直接埋め合わせをした



埋め合せに必要なのは
健全な判断
埋め合せの機会を慎重に見計らう分別
勇気
そして賢明さである。


【すぐに】
ソブラエティが続けられるという
相応の自信がついたら
すぐにでも
埋め合わせをしたほうが良い場合がある。


【あとで】
埋め合せを延期したほうが良い場合がある。


【できれば】
もし私たちが何もかも打ち明けたら
その人たちやほかの人を
さらに傷つけることになりかねず
全面的に埋め合わせをすることが
難しい相手もいる。


【できない】
相手と直接接触することが
まったく不可能な場合もある。


私たちは
AAメンバーとなり
ビッグブックを読み終えた頃には
自分の飲酒のせいで与えた傷を
進んで認めていこうという
気持ちになることが多い。
さらに
自分自身の欠点までも認めたくなる。


人から認められ
称賛を受ける雰囲気というのは
ともかく私たちを有頂天にさせる。
もっと褒められたいという
とめどない欲求にバランスを失いそうになる。
反対に
冷たい疑いの目で見られると
落ち込むことがある。
自己主張をしたくなったり
自分の考えを頑固に押しつけたくなったり
落胆し、悲観的な気持ちになったりする。


やっと手にした栄光にあぐらをかいていたくなる。
向き合わなければならない
屈辱的で恐ろしい出会いを
できることなら省略したいという
誘惑にかられることがある。
問題点を巧みにはぐらかすための
まことしやかな口実を何度もつくりだしてみる。
あるいは
重大な誤りを正す絶好の機会を
実際には何度も見逃しておきながら
まだ時期が満たないといって
引き延ばしをはかろうとする。


言い逃れにすぎないことを
慎重になどとは言わないことが肝要である。


埋め合せの機会は
なかなかやってこないように思えるかもしれない。
しかし
いつかきっと
自分からありったけの勇気を奮い起こし
傷つけた人に正面から向き合い
何もかも話してしまおうという思いが
強くなる時がやってくるだろう。


しかし
どうしてもその問題について
きちんと話す必要があったとしても
誰であれ
その人たちやほかの人を
傷つけることがないように努力しよう。
他者に平気で新たな重荷を背負わせても
自分の重荷が軽くなることはない。


与えられた条件のなかで
できる限りの埋め合わせを
すみやかにしていこうという意欲は
どの場合にも求められる。


そして何よりも必要なのは
勇気のなさから引き延ばしをするという態度は
決して取らないという断固たる決意である。


過去の自分の行いの結果をすべて受け容れ
同時に
ほかの人たちが幸福になることにも
責任をもつ心構えこそ
まさにステップ9の精神なのだ。


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