アルコール依存症からの回復

アルコール依存症からの回復のステップ

ビッグブックのステップ12

これらのステップを経た結果
私たちは霊的に目覚め
このメッセージを
アルコホーリクに伝え
そして
私たちのすべての事に
この原理を実行しようと努力した


ピーター神父の訳は


これらのステップを経た結果
霊的に目覚め
この話を
アルコホーリクに伝え
また
自分のあらゆることに
この原理を実践するように努力した


英語原文では


Having had a spiritual awakening as the result of these steps,
we tried to carry this message to alcoholics
and to practice these principles in all our affairs.


毎日
ミーティングに
正英はなぜ
足を運んでいるのか?


正英は
アルコール依存症であり
アルコールに対して無力であることを
忘れないためです。


正英はなぜ
ホームグループのメンバーになっているのか?
グループから会場設営など
役割を与えられることにより
正英はグループの役に立っていると
感じることができ
グループに居場所を感じ
メンバーを
仲間と感じることができるからです。


飲んでいる時は
いつも孤独を感じていた正英ですが
AAにつながり
居場所と仲間を見つけることができ
孤独から解放されました(*^_^*)


ビッグブック第七章 仲間と共に


実際の経験によれば
他のアルコホーリクと
徹底的にかかわっていくことほど
再飲酒を防ぐ保障になる行動はない。
「ほかのことがみんなうまくいかなくても」
これには効果がある。


正英はそう思います。


正英にとって霊的目覚めとは
ステップを経た結果
「伝統」に従い
飲まないで生きてゆきたいと
思えるようになったことです。


伝統1 1人では生きていけない


伝統2 仲間を支配したり裁いたりしない
    また
    仲間から支配されたい裁かれたりしない


伝統3 人類みな兄弟姉妹


伝統4 仲間の主体性を尊重する


伝統5 仲間と「共存」する


伝統6 金銭、財産、名声を手放す


伝統7 自立
    家族、社会に対する責任を負う


伝統8 無償の愛


伝統9 シンプルに考える


伝統10 どのような論争や運動にも参加せず
     支持も反対もしない


伝統11 外見よりも
     内面のひきつける魅力


伝統12 謙虚に生きる



ビルはこう思う №21
ふたたび市民として生きる


プログラムから
一番多くの恵みを受けるメンバーは
つながりたての頃には
1人ひとりが12番目のステップ活動に
非常に多くの時間を割きます。


もし
この時間がもっと少なかったら
おそらく私たちは
飲まないで生き続けることは
できなかったでしょう。


しかし
遅かれ早かれ
私たちのほとんどが
他の業務
家族や
友人や
国家に対する義務を
果たさなければならない時がきます。


12番目のステップは
「私たちのすべてのことに原理を実行しよう」
と言っています。


ですから
12番目のステップ活動を
行うかどうかの選択は
あなた自身の良心のなかで
答えを見つければいいと思います。


あなたが
いつ何をしなければならないかについて
確信をもって教えられる人はいないのです。


ただ言える事は
ある時点で
私たちには
他のアルコホーリクに
メッセージを伝えること以上の期待が
かけられていることです。


私たちは
単に飲まないで生きることだけを
目指しているのではありません。


私たちはふたたび
私たちが拒否した世界の
そしてかつて私たちを
拒否した世界の一市民として
生きていこうと努めています。


これが私たちの最終目標であり
12番目のステップ活動は
それに向かう始まりのステップであって
終わりのステップではないのです。



以下
ビッグブックのステップ12を引用します。


Dear God,
神様。
My spiritual awakening continues to unfold.
私の霊的な目覚めは次第にはっきりしてきています。
The help I have received
I shall pass on and give to others,
both in and out of the Fellowship.
私が受け取った手助けを
私はこの共同体の中でも外でも手渡し
他の人に与え続けていくでしょう。
For this opportunity I am grateful.
その機会を与えてくださって
ありがとうございます。
I pray most humbly to continue
walking day by day
on the road of spiritual progress.
私が霊的進歩の道を日々歩いていけるよう
自分を一番謙虚にして祈ります。
I pray for the inner strength
and wisdom to practice
the principles of this way of life
in all I do and say.
この生き方の原理を
私のすることすべて
言うことすべてに
実践していけるように
内面の強さと賢さを与えてください。
I need You,
my friends,
and the Program every hour of every day.
私にはあなたと
仲間たちと
このプログラムが
毎日絶え間なく必要です。
This is a better way to live.
それこそが
より良く生きていく道なのですから。


私たちは誰も
目標に到達するのに必要な過程の作業を
つまり
自分を点検してみること
思い上がりを抑えること
短所を告白することなどを
実行するのを好まなかった。


しかしそれをやって
本当に成功している人たちを見て
これまで自分たちが
生きてきた人生の希望のなさと
無意味さがわかるようになった。
だから
問題をうまく解決している人達から
声をかけられたとき
私たちは
足もとに並べられた
簡単な霊的な道具一式を
手に取るよりほかなかった。
そして私たちは楽園を見いだし
夢にもみなかった四次元の世界へと
打ち上げられたのである。


偉大な事実とはこれだけである。
他にない。
つまり私たちは一人一人が
深い魂の奥底にひびく体験をした。
そのことで
人生
友人
そして神の宇宙への私たちの態度に
画期的な変化がもたらされた。
いま
私たちの人生の中心にあるのは
創造主である神が
奇跡としか言いようのない方法で
私たちの中に入ってきたという
確かな真実である。
自分たちでは
決してできなかったことを
私たちのために
神がやってくれているという
確かな真実である。


「霊的体験」「霊的目覚め」は
アルコホリズムからの回復をもたらすのに
十分なほどの人格の変化が
私たちの中に
様々な形で現れる事を意味している。


こうした人格の変化
あるいは宗教体験は
何かしら急激で劇的な
大変動に違いないといった事ではない。


こうした急激な変化が起こる事も
決して珍しくはないが
それはむしろ普通ではない。
ほとんどの場合は
時間をかけてゆっくりと起こるものだ。
自分で気づくよりもずっと早く
まわりの友人たちがその変化に
気づく事がよくある。
しまいに本人も
自分の人生に対する態度が
根本から変えられている事
またそうした変化は決して
自分だけの力で
もたらされたものではない事に気づく。
何年もの間
自己を鍛錬して
やっと得られるようなものが
ほんの2、3ヶ月で現れる。
私たちの仲間は
ほとんど例外なく
自分が思いもよらね内的な資源を
掘り当てた事を知る。
これが
彼らがそれぞれに理解した
「自分より偉大な力」と
呼ぶものである。


この
自分より偉大な力への気づきが
霊的体験の本質なのだと
私たちの多くは考えている。
信仰があついメンバーは
これを「神意識」と呼んでいる。


実際の経験によれば
他のアルコホーリクと
徹底的にかかわっていく事ほど
再飲酒を防ぐ保障になる行動はない。
他の事がみんなうまくいかなくても
これには効果がある。
それが私たちの
12番目の提案である。
つまりこのメッセージを
他のアルコホーリクに伝える事だ!
他の誰も手助けができない時に
あなたは助けになれる。
他の誰もがうまくいかない時に
あなたは彼らの信頼を得られるのだ。


人生は新たな意味を持ち始める。
誰かが回復していき
彼らがまた他の人を助けるのを見る事
彼らの中から
孤独が消えていくのを見守る事
仲間の共同体があなたのまわりに
育っていくのを見る事
仲間がたくさんできる事
こうした経験をあなたは
取り逃してはならない。
もちろん逃したりしない事を
私たちは知っている。
新しくやってきた人や仲間たちと
互いに頻繁に接触し合う行動が
人生の輝かしい部分となる。


私たちの仲間になりそうな
人を見つけたら
その人について
できるだけ多くの事を知るようにする。
相手がまだ酒をやめたくない時は
説得に無駄な時間をかけない事だ。
無理をすると将来のチャンスまで
台無しにするかもしれない。


彼には
できれば一人で会う。
あなた自身の
飲み癖
症状
経験をじっくり話すと
彼も自分の話をしたくなるようになる。
彼が話したがったらそうさせよう。
あなたは
この先どうやって進めたらよいかが
さらによくつかめるだろう。


あなたが実際に
どうやって自分を評価し
どうやって過去を正し
今なぜ
その人の助けになろうとしているのかを
説明しながら
行動のプログラムについてざっと話す。
あなたが彼にそうやって
この話を伝えていく事が
実はあなた自身の回復にとって
たいへん重要である事を彼に知ってもらう
その事が大切なのだ。


決してアルコホーリクに
高いところから教訓的に
あるいは霊的に
見下げた調子で
呼びかけてはならない。
その気があったら
見てほしいくらいの気持ちで
ただ霊的な道具一式を
見せるだけでよいのだ。
それが自分に
どんな効果があったかを話す。
彼に友情と仲間意識を差し出す。
もし彼が良くなりたいのなら
あなたはどんな手助けでも
する気持ちがある事を伝える。


アルコホーリクが
すぐに応じてくれなかったからといって
がっかりしない事だ。
別のアルコホーリクを
探してまたやればいい。
あなたが手渡してくれるものを
心から待ち望んでいる人が必ずいるはずだ。
あなたと一緒にやれない
あるいはやろうとしない人を
追いかけ回すのは時間の無駄である。
一人にしておけば
そのうち一人では回復できない事を
納得するはずだ。
一人のアルコホーリクに
時間をかけすぎるのは
他のアルコホーリクが生きて
幸せになれる機会を
少なくしてしまう事になる。


彼はあれやこれやと要求し
自分が必要としている事が
認めてもらえないのなら
飲むのを抑える事はできないと
言い張るだろう。
バカな話だ。
この真実を学ぶのに
大変ひどい目にあった仲間もいる。
つまり
仕事があるかどうか
妻がいるかどうかにかかわらず
神をではなく
誰かを頼みとしているうちは
私たちは決して飲むのを
やめないという事だ。


どんな人であっても
回復できるのだという事を
一人一人の意識に焼き付けよう。
ただ一つの条件は
彼が神を信じ
自分の大掃除をする事だ。


あなたもその新しい仲間も
霊的成長の道を
日々歩かなくてはならない。
断固として続ければ
素晴らしい事が起こるだろう。
振返ってみると
自分を神の手にゆだねた時に
私たちの中に生まれたものは
自分で考えたどんな事よりも
素晴らしいものだった。
ハイヤー・パワーの指示に従う事だ。
そうすれば
現在の状況がどうあろうとも
やがてあなたは新しい
素晴らしい世界に
生きることができるだろう。


助けが必要とされている所へは
どこへでもためらわずに
行かなければならない。
そうした用向きのためなら
地上の最もすさんだ場所へでさえ
足を向ける事を躊躇すべきではない。
こういう動機で
人生の最前線を突き進むあなたを
神はいつも災難から守ってくれるだろう。


私たちは深刻な
ときには悲劇的な事柄について
述べてきた。
アルコールのいちばんひどい面の
話をしてきた。
しかし私たちは
陰気な人間の集まりではない。


新しい仲間が
私たちの生き方に
何の喜びも楽しみも
見つけられなければ
彼らは私たちのように生きる事を
望むはずがない。


人生をおおいに楽しむことを
私たちは全面的に強調したい。
私たちは
政界の状況を皮肉ったり
世界中のもめごとを
自分の肩に背負ったりはしない。


アルコホリズムの泥沼に
はまり込んでいく人を見たら
応急手当をし
私たちが提供できるものを
彼がいつでも好きなように
使えるよう差し出す。
私たちは
彼のために
過去の恐ろしかったことを詳しく話し
その記憶をよみがえさせる。
だが他人の重荷や
その人の問題を
全部背負い込もうとすれば
打ち負かされてしまうこともわかった。


陽気さ
笑いは役に立った。
私たちが過去の経験を
陽気に笑い飛ばすのを見る部外者は
ときにショックを受けるようだ。
しかし
これが笑わずにいられるだろうか。
私たちは回復し
他の人を助ける力さへ
与えられたのだから。


私たちが幸福で
楽しく
自由であることを
神が望んでおられるのは確かだ。
この世は涙のベールに
おおわれているという信念には
私たちは賛成できない。
私たちの多くにとって
かつての人生が
涙以外の何ものでも
なかったにしてもだ。


私たちが自分で自分のみじめさを
作り出したのは
はっきりしている。
神がそうしたのではない。
みじめさをわざわざ
作りだすようなことをするのは避けよう。


だが
もめごとがやってきたときは
それを神がここにいることを
証明する好機として
喜んで利用しよう。


この本は
あくまでも提案のつもりで書かれた。
私たちが知っていることは
ごくわずかであることを
よく承知している。


神は私たちに絶えず
少しずつ
もっと多くの事を示してくれる。


毎日朝の黙想の時
今苦しんでいる人たちに対して
自分に何ができるかを
神に尋ねる。


自分のことが
きちんとできているならば
必ず答えは与えられるはずだ。
自分がまだ手にしていないものを
人に手渡すことができないのは
はっきりしている。


神との関係が正しいものであるかに
常に目を向けているように。


そうすれば
あなたにも数えきれないほど
たくさんの人たちにも
素晴らしい出来事が
起こるようになるだろう。
これは私たちの偉大な事実なのだ。


あなたが理解している神に
あなた自身を委ねるように。


神に
そしてあなたの仲間に対して
自分の欠点を認めるように。


過去の残骸を
きちんと片づけるように。


あなたが見つけたものを
惜しまずに存分に
人に分け与えるように・・・


私たちの
仲間になってほしい。


この霊的な共同体のなかで
私たちは
いつもあなたと共にある。


あなたが幸せな運命への道を
きり開きながら
一歩ずつ歩みを進める時
必ず私たちの仲間と
出会うことだろう。


その時まで
神の祝福と守りが
いつもあなたにありますように。

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