アルコール依存症からの回復

アルコール依存症からの回復のステップ

ビッグブック~さらにアルコホリズムについて~

必死になって助けを求めている
多くのアルコホーリクの男女に

この本を読んで頂く事が
私たちの願いである。
そうして読者が
そうだ、自分と全く同じだ。
何とか自分も回復したい
と言えるようになるには
まず私たちが
自分たちの「問題」を全部はっきりさせる以外に
道はないと思っているのである。


私たちのほとんどは
自分が本物のアルコホーリクだとは
認めたがらなかった。
自分の肉体や精神が
まわりにいる人たちとは違うなどということを
喜んで認める人間がいるわけはない。


だから私たちが
普通の人のように飲めるかもしれないと
役にも立たない実験をしてきたからといって
驚く事はない。
何とかなるだろうという考え
いつかは飲むのを楽しむ事ができるようになる
という大きな妄想が
病気の酒飲みに憑りついている。
この恐ろしい妄想を
たくさんの病的酒飲みは死の門口に立つまで
そうでなければ狂ってしまうまで
手放せないでいる。(狂気)


私たちは自分がアルコホーリクであることを
心の底から認めなくてはならない事を知った。
これが回復の第一ステップである。
自分は普通の酒飲みと同じだという
あるいは今にそうなれるかもしれないという妄想を
まず徹底的に打ち砕かなくてはならないのだ。


私たちはアルコールに対して無力であり
思い通りに生きていけなくなっていたことを認めた


私たちアルコホーリクは
飲酒をコントロールする力をなくした。
本物のアルコホーリクは
決して飲酒に対するコントロールを
取り戻すことはない。


一度アルコホーリクになったら
一生アルコホーリクなのである。
私たちは断酒の期間をおいてまた飲み始めると
まもなく以前と同じようにひどくなった。


私たちも
自分はコントロールを取り戻したと
思ったことがあった。
けれど
そのちょっとした
あまり長くない中休みのあとには
必ずもっとひどい状態がやってきて
せつない
なぜだか分からない落ち込みに
苦しまなければならなかった。


私たちのようなアルコホーリクは
進行性の病気にかかっているのだということを
私たち全員が一人残らず信じている。
少し長い目で見れば
私たちは悪くなることはあっても
決して良くなることはなかったのである。


私たちが相手にしているのはアルコール
巧妙で、不可解で、強力なものであることを
忘れないでほしい。


酒をやめたいのなら
どんな条件もつけてはならない。
いつか
酒への耐性ができて
また飲めるようになるといった考えを
もてあそんではならない。


たくさん飲まなくても
長いこと飲んでいなくても
アルコホーリクになる人がいる。


ほどほどに飲むことができない人にとっては
要するにどうすればやめられるのかが問題だ。
私たちの多くは
自分はまだいい品性を残していると思っていた。
永久にやめようという
とても強い願いがあった。
それにもかかわらず
飲むことをやめることができなかった。
これが
アルコホリズムの不可解な特徴である。


アルコホーリクはあるとき
最初の一杯に対する防御の気持ちを
なくしてしまう。
たった一週間前の
あるいはひと月前の飲酒が自分にもたらした
苦悩と屈辱の記憶を思い出して
意識にのぼらせることさえも
どうしてもできなくなってしまう。
だから私たちは
最初の一杯に対してまったく無防備になる。


私たちは
まともな考えと一緒に
最初の一杯を飲むための
気違いじみた
ばかげた理由づけがどうしても離れずにいた。
健全な理由は
私たちを抑えることができなかった。
「狂気」の考えにやられてしまうのだ。
明くる日
私たちは心の底から
真剣に
いったいどうしてこんなことになってしまったのか
と自分に問いかける・・・


他の事柄ではどんなに優秀でも
アルコールがからむと私たちは
信じられない狂い方をしている。


本物のアルコホーリクは
ほとんど例外なしに
知識としてはちゃんと分かっていても
あるとき
最初の一杯に対する防御の気持ちを
なくしてしまう。


ごくまれな例を除いて
自分自身であれ
他の人であれ
その一杯をやめさせられる人間はいない。
その力は
自分なりに理解した
自分を超えた偉大な力だけが与えてくれるのである。


(a)私たちはアルコホーリクであり
   自分の人生が手に負えなくなったこと


(b)おそらくどのような人間の力も
   私たちの最初の一杯に対する狂気を
   解決できないこと


(c)自分を超えた偉大な力にはそれができ
   求めるならそうしてもらえること


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