アルコール依存症からの回復

アルコール依存症からの回復のステップ

12&12~伝統11~

私たちの広報活動の特徴は
個人名を伏せた無名性にある。
AAは
センセーショナルな宣伝を避けるべきだと考える。
AAメンバーとして名前や写真を
電波、映像、活字にのせるべきではない。
私たちの広報活動は宣伝でなく
ひきつける魅力に基づくべきである。
AAのことを自画自賛する必要は少しもない。
AAの友人たちに
推奨してもらうほうがよいと私たちは考える。


私たちの広報活動は
宣伝よりもひきつける魅力に基づくものであり
活字、電波、映像の分野では
私たちはつねに個人名を伏せる必要がある。



AAは
同等の立場の仲間の集まりである。
私たちは
AAの回復のプログラムを
多くの人に知ってもらおうと
力を尽くして努めているが
ここに参加する個人を知ってもらおうとはしない。
従って
新聞、ラジオ、テレビなど
マスコミや公の場でAAメンバー個人の名前を
だすことはない。
このようにして
メンバーのプライバシーは守られ
更には
個人として認められたいという
エゴに歯止めがかけられ
全員が平等であることが明確にされる。



AAのプログラムを通じて回復した
アルコホーリク本人こそが
AAのもつ最も強力な魅力である。
何がきっかけでAAに助けを求めたのかを訪ねれば
一番多く聞かれる答えが
「一人ひとりのメンバー」である。
もし私たちの全員がまったく身を隠していたら
その人たちの回復のチャンスは
ほとんどなかっただろう。
私たちの多くは
自分がAAのメンバーであることを
家族、友人、地域住民、上司、同僚、主治医などに
話している。
自分がAAメンバーであることを話しても
伝統11のいう個人名を伏せること
アノニミティの違反にはあてはまらない。


AAメンバーと
出会うチャンスがまったくなかったとしたら
いったいどうやって苦しんでいるアルコホーリクは
私たちのことを知るのだろうか?
私たちが
地域のグループの存在も隠すべきだと考えていたら
もっとAAを探すのが難しくなる。
伝統11は
「個人名を伏せる」と言っていることを
思い出してほしい。
AAの存在も知られず
また
AAのプログラムの印象が悪かったら
アルコホーリクは決してAAに魅力を感じないだろう。



私たちは飲んでいた頃
名声や世俗的な野心の達成が
第一の目的であったことを
忘れないようにする必要があります。
アノニミティを破ることで
無意識のうちに古い危険な幻想を
もう一度追及しているのだということを
理解する必要があります。
アノニミティを守るということは
しばしば権力や名声や財産に対する欲望を
犠牲にすることを意味しているのです。
もし
このような欲望の達成がAAのなかで
ふつうに行われていたら
AAの歴史が書き換えられていたでしょう。
つまり
共同体を破滅させる種を
私たちが蒔いてしまったことになるのです。



AAは
その規模も範囲も目覚ましい広がりを見せているが
その確信はいたってシンプルであり
個人を主体にしたものである。
今日も
世界のどこかで
一人のアルコホーリクがほかのアルコホーリクと
経験と力と希望を分かち合う時
回復の連鎖が始まっているのである。


実際に
アルコホーリクス・アノニマス常任理事会は
北アメリカにあるほぼすべての放送局や新聞社に
書簡を送り
AAの広報活動が宣伝ではなく
ひきつける魅力に基づくべきであることを宣言し
さらに個人が名前を伏せることこそ
AAを守る最善の方法であることを伝えた。


伝統11は私たちにとって
単なる健全な広報活動方針にとどまらず
はるかに大きな意味をもつ。
それは利己主義の否定を超えたものである。
伝統11は
個人的野心がAAに入り込む余地がないことを
私たちに常に思い起こさせてくれる。



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