祈りと黙想を通して
自分なりに理解した神との
意識的な触れ合いを深め
神の意志を知ることと
それを実践する力だけを求めた

神さま
私をあなたの平和のしもべとしてお使いください
憎しみのあるところに愛を
いさかいのあるところに赦しを
分裂のあるところに一致を
疑惑のあるところに信仰を
誤りのあるところに真理を
絶望のあるところに希望を
闇に光を
悲しみのあるところに
喜びをもたらすものとしてください
慰められるよりは慰めることを
理解されるよりは理解することを
愛されるよりは愛することを
私が求めますように
私たちは
与えるから受け
赦すからから赦され
私の命をあなたにゆだね
永遠の命をいただくのですから

神さま
私にお与えください
自分に変えられないものを
受け容れる落ち着きを
変えられるものは
変えてゆく勇気を
そして
二つのものを見分ける賢さを

今日一日を生き
この今を楽しみ
苦難を平和に通じる道と受け容れながら
この今を楽しみ
罪深い世の中を
あのお方がなされたように
自分の意志を捨て
あるがままに受け容れながら
この世では程々に幸福を得て
天国ではあのお方と共に
永遠に至上の幸福を得るという
神の意志にすべてをゆだねるなら
神さまは
何事もよくしてくださると信じて

私の意志ではなく
あなたの意志が叶えられますように

大きなことを成し遂げるために
強さを与えてほしいと神に求めたのに
謙虚を学ぶようにと
弱さを授かった

もっと偉大なことができるように
健康を求めたのに
もっと善い自分になることができるようにと
病気を賜った

幸せになれるように
富を求めたのに
賢明であるようにと
貧困を授かった

世の人々の称賛を得ようとして
成功を求めたのに
得意にならないようにと
失敗を授かった

人生を楽しめるように
あらゆるものを求めたのに
あらゆることを喜べるようにと
命を授かった

求めたものは一つとして与えられなかったが
願いはすべて聞き届けられた

わがままばかりを望んだにもかかわらず
心の中の言い表せない祈りは
すべて叶えられた

私は最も豊かに祝福されたのだ

私たちは
たくさんの人々がとても熱心に
深い信仰をもって
さまざまな問題に対する
神の明確な導きを求める姿を目にした。
それらの問題は
家庭の危機や経済的なことから
例えば「落ち着きがない」といった
ささいな性格上の欠点を直したいというものまで
あらゆるものに及んでいた。
しかし
たいていの場合
神から与えられたと思っていた考えは
本当の答えではなかった。
それらは善意からでてくる無意識の言い訳だった。
誰であれ
このように自分に都合の良い神の答えだけを求めて
一生送る人というのは
とりわけ困った人である。
そういう人は
自分の行動に疑問や批判をはさまれると
すぐさま
自分は大小にかかわらずどんな問題でも
祈ることで導きを求めているのだと主張する。
希望的観測や
言い訳をしたがる傾向が
その人の言う導きを
ゆがめているかもしれないことを忘れているのだ。
そういう人は
あらゆる問題について
自分は神の特別の指導のもとに
行動しているのだからという
自己中心的な確信をもって
まったくの誠意から
自分の意志を押し通そうとする。
このような妄想のために
自分ではそんなつもりはまったくないのに
大混乱を引き起こすことがある。

祈りと黙想によって得られる実際の成果には
疑問の余地がないことを私たちは知った。
祈りと黙想を続けた人たちはみな
もともと自分にはなかった力を見いだした。
ふだんの能力を超えた知恵を見いだした。
そして
困難な状況に直面しても
ゆらぐことのない感情のソブラエティが
築きあげられていることに気づいた。

自分の願いや条件通りに導きが与えられるように
神に要求するのをやめたとき
生きるために必要な導きが与えられることを知った。

祈りと黙想の経験を積んだ仲間なら誰でも
自分なりに理解した神との意識的な触れ合いを
深めようと努力した時
状況が意外なほど
そして驚くほど良い方向に向かったという
体験をしている。

おそらく祈りと黙想から得られる最も大きな果実は
自分の居場所を見つけることができるということである。
もはや私たちは敵意にばかり満ちた世界に
生きているのではない。
途方に暮れ、怯え、目的を失った放浪者ではない。
たとえわずかでも神の意志がかいま見えた時
また
真理と正義と愛こそが
人生における真実で永遠のものだた分かった時
一見それとは反対の証しが私たちの周囲の
極めて人間的なことのなかにあったとしても
もうそのために深く動揺することはない。
神は慈愛に満ちて私たちを見守っていてくださる。
その神の方向に私たちが向きを変えた時
いまも
これからも
すべてがうまくゆくだろう。