アルコール依存症からの回復

アルコール依存症からの回復のステップ

12&12~伝統9~

各AAグループは
組織化を必要最小限にとどめるべきである。
リーダーも交代制にするのがいちばんよい。
小さなグループの場合、セクレタリー(実務担当)を選ぶ。
大きなグループは任期制の委員会を
都市部の大規模なグループは
セントラル/インターグループ(オフィス)委員会を持って
常勤の実務担当者を雇用する場合が多い。
常任理事会の常任理事は事実上
AAの全体サービスの委員である。
彼らはAAの伝統の番人であり
AAメンバーの自発的な献金の受け取り人である。
ニューヨークにある私たちのGSOは
この献金によって維持されている。
GSOはAA全体の広報活動を行なう権限をグループに託され
私たちにとって大切な機関誌「グレープバイン」が
本来の形で発行されるよう監修する。
こうした代表者たちはすべて、奉仕の精神に導かれている。
AAの真のリーダーとは
信頼され、経験豊かな
全体のためのしもべにほかならないからである。
彼らはその肩書きによってどのような権力も得ることはなく
また支配もしない。
彼らが役立っているかどうかの判断の手がかりは
全般に尊敬を受けているかどうかである。


AAそのものは決して組織化されるべきではない。
だが
グループやメンバーに対して直接責任を担うサービス機関や
委員会を設けることはできる。



霊的な面でシンプルにすることと実用面でのシンプルとは
はっきり区別する必要がある。
グループ、地区、地域、そしてAA全体のことになると
メッセージを運ぶためには
サービス構成が必要であることが分かった。
そうしないと
混乱が起こりシンプルどころではなくなる。


グループのコーヒー係から
常任理事会の常任理事に至るまで
AAのサービス活動をしている仲間は責任を担っている。
しかし
権力はもっていない。


伝統2
私たちのグループの目的のための最高の権威はただ一つ
グループの良心のなかに自分を現される、愛の神である。
私たちのリーダーは奉仕を任されたしもべであって
支配はしない。


グループの係はグループのメンバーに対して責任をもつ。
地区委員会は地区のグループに対して
地域委員会は地域の地区に対して
評議会は地域に対して
常任理事会は評議会に対して責任をもっているのだ。


私たちのGSOは
グループから報告された経験に基づいて提案をする
情報の中継地点にすぎない。


AAそのものは決して組織化されていないのに
AAがうまく運営されている理由の一つは
伝統5
各グループの本来の目的はただ一つ
いま苦しんでいるアルコホーリクに
メッセージを運ぶことが
各AAグループばかりでなく
地区委員会、地域委員会、評議会、常任理事会でも
そのまま適用されているからだろう。


あらゆることがらのなかで
たった一つのAAの本来の目的から離れないことで
共同体は霊的なシンプルさを失わずにすんでいる。



メンバーに対して必要な規制や規則に従うよう
強制することができない団体などあるだろうか?
ふつうの団体というもののは
一部の会員に権威を与え
それによってほかの会員を服従させ
また
違反者を罰したり
追放できるようになっているのではないだろうか?
管理、統治する権力こそがあらゆる組織に不可欠となっている。


にもかかわらず
アルコホーリクス・アノニマスは例外であり
このような組織をもたない。
AAの常任理事会も、評議会も、地域委員会も、地区委員会も
グループも
AAメンバーに対し
ただ一つの命令をくだすことができず
それに従わせたり
懲罰を科することもできない。


GSOでは
非常に穏便な提案以上のことは何もできないことを承知している。
GSOでは
通信文用の例句まで作りだした。


この件に関してあなたがご自分でどよのうに処理されようと
それはまったく自由です。
けれども
AAの多くの経験が伝えるところによると
以下のような提案ができると思います・・・


このような姿勢は
中央政権的なやり方とはまったくかけ離れたものだといえる。


アルコホーリクは
個人的にも
あるいは集団としても
指図を受けるのが苦手なのだ。


AAメンバーの一人ひとりが
提案された回復の12のステップに
従うよう成長しなければ
死亡診断書が交付される。
酒びたりになったり、身を持ち崩すのは
権威者から科せられた刑罰なのではない。


同じような脅威はグループにも当てはまる。
12の伝統におおよそ従っていないと
グループは衰え
消滅することもあり得る。


AAメンバー一人ひとりが目指すものが
飲まない生き方であるように
私たちのサービスが目指すものは
それを望むすべての人たちの手に届く範囲に
飲まない生き方を運ぶことである。


グループの役割を引き受ける仲間がいなかったら
問い合わせの電話に応じる仲間がいなかったら
私たちの知っているAAは終わりを告げる。
私たちの助けが必要な人たちをつなぐ連絡網は
途絶えることになるだろう。


AAはその役割を果たしていかなければならないが
同時に
人が作る集まりには必ず訪れる富、名声、権力
という脅威は
避けて通らなければならない。


伝統9によって
アルコホーリクス・アノニマスは
サービス精神によってのみ生命が吹き込まれている
組織のない集合体であり
真の共同体であることが明らかにされている。



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