アルコール依存症からの回復

アルコール依存症からの回復のステップ

12&12~伝統8~

アルコホーリクス・アノニマスは
あくまでも職業化されずアマチュアでなければならない。
ここでいう職業とは
料金を取って、あるいは給与をもらって
アルコホーリクをカウンセリングすることをいう。
しかし私たちのサービスのために人を雇う必要のある場合
アルコホーリクを雇うことができる。
これに対してはそれ相応の報酬が支払われてよい。
しかし私たちが行う通常の
AAの「十二番目のステップ活動」は
常に無償でなければならない。


アルコホーリクス・アノニマスは
あくまでも職業化されずアマチュアでなければならない。
ただ
サービスセンターのようなところでは
専従の職員を雇うことができる。



ビル・Wでさえ
貧しかった時代には
アルコホーリクの手助けをした経験を活かして
自分もアルコホーリクの立場でセラピストになって
金を稼ごうと考えたことがあった。


しかし
グループの良心にひじてつをくらった。


AAメンバーは
絶対に人から人へ
顔と顔を合わせて回復のメッセージを運ぶための
料金を請求したり
受け取ったりしてはいけないことが
草創期のメンバーたちによって明らかになった。


『無償で受け取ったものは無償で手渡す』


アルコホーリクは
報酬を受けて12番目のステップ活動をする
仲間の言葉には耳を貸さない。
いま苦しんでいるアルコホーリクと
直接かかわる活動は
助けたい、助かりたいという願いが
双方にあって初めて成り立つものである。



では
オフィスの常勤職員であるAAメンバーは
12番目のステップ活動をして
給料を受け取っているのだろうか?
そうではない。
オフィスは12番目のステップ活動を
容易にするための仕事をしている。
アルコホーリクが
人から人へ
顔と顔を合わせて回復のメッセージを
受け取ることができるように手助けしているのだ。
それは
純粋で明確にサービスを目的としたものだった。


もし
AAがこれらの業務のすべてを
ボランティアだけで行うべきだと決定したら
どうなるだろうか?


現在のオフィスの仕事量は
ボランティアが時々
暇な時間だけ手伝って終わる量ではない。
ボランティアにしても
フルタイムで仕事ができるのは
お金もちか
定年退職者だけである。
AAという限られた仲間の集まりなのだから
ボランティアができる仲間が
誰もいなかったということもあり得る。


さらに
ボランティアでやってくれた仕事を批判したり
拒否したりしたら
とても恩知らずのようであるし
少なくとも人間関係はぎこちなくなるだろう。
しかし
有給でAAのために行われた仕事は
公平に評価することができる。


有給の職員たちは
その報酬に見合った仕事をしている。
彼らは
職員としてはプロであるが
AAメンバーとしてはプロではない。


AAはその知識や経験を
仲間うちだけで極秘扱いにしておくような
閉鎖的な共同体になるべきではない。
AAメンバーが一人の市民として
優秀な研究者や教育者
あるいは人事担当者になれるのなら
それは大いに勧めたいことである。
誰もが
利益を受けこそすれ
損害を被ることはない。
AAメンバーが関わった事業計画のなかには
確かに誤解を招くような計画もあったが
だからといって
ここでいう原理からそれるものではなかった。




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