アルコール依存症からの回復

アルコール依存症からの回復のステップ

ビッグブック~AAに対する宗教界の見解~

アルコホーリクス・アノニマスの共同体は

道徳性と同様に霊性にも中心が置かれている。
AAメンバーのほとんど全員が
「自分を超えた偉大な力」を信じ
それに自分をゆだねている。


エド神父は
セントルイスで最初のAAグループを
スタートさせるために力を貸してくださいました。
私たちが
歓びのうちにある時も
悲しみのうちにある時も
彼は
神の存在と祝福と恵みの
いつも変わらぬ感覚を伝えてくださいました。



エドワード・ダウリング神父(イエズス会)


この会場に
ソブラエティとは何なのかを
理解してしまったという人が
一体おられるのでしょうか?
私たちは酔っぱらう事から遠ざかろうと
試みただけなのだと思います。
それは
地獄から逃げだしたら天国に着いていた
という感じなのだと思います。


アルコホーリクス・アノニマスは
超自然に最も近づいた自然である。
超自然の恩恵のために魂の土壌を準備する。



サム・シューメーカーの徹底的な正直さ、率直さ
恐ろしいほどの誠実さに
ビルは深く打たれた。
ビルとドクター・ボブが
12のステップに表現される事になる原理の多くを
彼から吸収した。
サム・シューメーカーは
私たちが
自分の病気について何ができるのかという
具体的な知識を与えてくれた。
彼から霊的なカギを渡され
それによって私たちは解放されたのである。



サム・シューメーカー牧師(聖公会)


ユング博士の
科学には回答がないとう率直な宣言
シルクワース博士の
医学面からの数え切れない援護
ウィリアム・ジェームズの
『宗教的経験の諸相』に見られる
優れた英知がありましたが
それを総合的に組み立てて
積極的な変容を生み出す力となる
霊的な要素が欠けていました。
その事がAAの草創期にはっきりし始めたと
私は思っています。
それはつまり
霊的な体験を単なる観念や一般論にせず
どうやったら普遍的な言葉に置き換える事ができるか
という事でした。
そこで
人生が手におえなくなった
というステップ1のすぐ後に
ステップ2が続きました。
自分を超えた偉大な力が
私たちを正気に戻してくれると信じるようになった
ステップ2は理論ではなく
事実に基づいていました。
私たちの目の前に
霊的な変化がその生き方のなかに
あらわれ始めた人たちがいたのです。
人は
この経験の意味について
疑問をさしはさむ事ができるでしょうか?
経験そのものを疑う事はできません。


経験の真実性を強調し
それが
「自分を超えた偉大な力」によるものである事を認め
その解釈には立ち入らないという点で
AAは最も賢明であったと私は考えます。


AAのような集まりが教条的になったら
致命的だと私は思っています。
だから
経験という
逃げる事のできないものをあくまでも忠実に守り
そして意志と生き方の方向を変え
自分なりに理解している
「自分を超えた偉大な力」の配慮にゆだねるようにと
他の人たちに伝えているのです。


理屈ではなく仮説を選ぶのです。
それが正しいという仮説に立って行動し
それがうまくいくのか?
試してみるのです。
うまくいかなければ信じる事をやめ
効果があったら信じ続けるという事で
差し支えないのです。


私たちは
必要に迫られて神のところに行きます。
利己的な考えで行くと言って差し支えないでしょう。
しかし私たちは
誰か他の人の役に立つ事ができるようになる前
まず
自分自身に対する答えの糸口を見つけなければならず
従って
いわゆる利己主義も
向上するためには必要段階なのかもしれません。


しかしその後
その人も成長するはずで
神をただ利用するのはやめ
神に対して
自分を利用してくださいと求め始めるのです。
自分の望みを聞き届けてくれるように
神に願うのはやめ
神が望んでいるものは
何であるかを見分けようとする事です。


本当の祈りとは
自分が望む事を神に伝える事ではありません。
神が望むものが私たちの耳に届くように
神の摂理に従う事なのです。
私たちのために
神が求めているものに
自分自身をいつも一致させるために
神の意志が何であるかを
見分けようとする事なのです。
祈る時に耳を傾ける事が
語る事に劣らず非常に大切な理由がそこにあります。


真の霊的な目覚めには
四つの普遍的要因があると確信しています。


回心
祈り
仲間の集まり
そして証しです。


回心の意味は
人が神の方に向きを変える事です。
その人なりに理解した
「自分を超えた偉大な力」のなかで
自分に正直になりたいと望み始める事です。
完全主義ではありません。
完全さを求め
その方向に出発する事です。
出発点は
私たち全ての人の手の届くところにあります。


AAが
聖霊の導きに従って神を迎え
一体性に従ってお互いを迎え
奉仕に従って他の人たちを迎え続けるならば
AAは必要とされる限り
末永く人々の役に立つ事ができるでしょう。

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